自閉症/ADHD
聴覚トレーニングで上記の聴覚機能を整えて聴覚過敏、アンバランスの改善する事で、発達障害を改善へと導きます。音を耳(気導)でなく、主に身体(骨導)で捉えてしまうこどもたちは、骨でキャッチした音を、音量も雑音も調節できず、そのまま直接脳に届けてしまい、音に反射的に反応して、パニックになったり、コントロール不能になったりしてしまいます。音に対する過剰な反応を中和して、感覚統合の改善へと導きます。
耳とコミュニケーション
現代では、かつてないほど家庭や学校、そして職場での"コミュニケーション不全"が問題になっています。
両親と子供、友達同士、先生と生徒、上司と部下の間で、虫が好かない、馬が合わない、むかつく、などの感情が嵩じ、「いじめ」が起きたり、我慢できずに「キレ」て残忍な行為にはしるなど、大きな問題を引き起こしてしまう例が後を絶ちません。また、不登校になったり、引きこもったりする若者も増加しています。このような問題は、他人のみならず自分自身にも耳を閉ざし、「聴く耳」を失っていることが原因のひとつと考えられます。ストレスを受けた聴力をリニューアルするトレーニングで“自分を聴くこと”に気づき、本来の自分自身を取り戻すことによって、他人の気持ちや痛みをも理解するようになります。
改善した点
トレーニング前の曲線は聴力が落ち、さらに選別力不全の範囲が大きく、周囲とのコミュニケーションを完全に拒否して、自分の世界に閉じこもっている状態を示している。また骨導と気導が交叉していることから、自分を見失い混乱状態にある。トレーニング後は、選別力、気導、骨導の機能回復により、本来の自分に立ち戻り復学を果たすことができた。
耳と学習困難
学習困難の子供たちの中には、音の捉え方に問題があるケースが見られます。
例えば、聴覚の過敏が原因で、音量調節がうまく出来ず、雑音や不必要な音にフィルターをかけられなかったり、さらに、音の高低が選別ができない、音色がわからないといったケースもあります。そうした場合、先生の声は聞こえるけれども、その音声に焦点を合わすことが出来ないため、正しい聴き取りや意味を理解するのに困難をきたしています。そのためすぐに疲れて、集中力が切れ、『耳』は授業からリタイアしてしまうのです。トレーニングでは、聴覚不全、聴覚過敏、選別力不全といった問題を抱えている子供の耳を“胎児の耳"からやり直し、聴覚をリニューアルして、適正な音量の調節ができ、音にきちんと焦点があてられる、正しい耳の使い方を身につけます。
改善した点
気導曲線を上回っていた骨導曲線が下がって自己コントロールができるようになり、落ち着きが出てきて、集中力の改善にもつながっている。さらに、選別力不全の改善が見られ、音声に焦点を合わせられることによって情報を正確に聞ける範囲が広くなったことを示す。1人よがりの世界から外へと視野が広がり、積極的に学習に取り組む準備ができた。