トマティスとは
「トマティスメソッドの基本原理」
『トマティス』とは、メソッドの創始者アルフレッド・トマティス博士の名前が由来です。トマティス博士は1947年に、以下の3つの法則を発見しました。
- 人間の声には、聴き取れない音は含まれない
- 聴き取りが変化すると、瞬間的に、無意識に発声が変わる
- 聴き取りの変化は、一定期間の聴覚刺激により、定着する
この3つの法則は1957年にフランスの科学アカデミーと国立医学アカデミーに「トマティス効果」として登録されています。トマティス博士はさらに「聴覚と発声」の間には心理的な要因が介在することを解明しました。例えば、難聴の中には、器質的な難聴だけではなく、心因性の難聴があることをご存知でしょうか?何らかの心理的な原因があって、聴き取りを拒否していると、耳が受信機としての機能を果たせなくなることもあるのです。トマティスメソッドによる聴覚トレーニングは、このような原因からバランスを崩している聴覚をリニューアルし、「聴く」訓練を通じて、心理的な問題の軽減を図ることを目的としています。
聴覚機能を整える
中耳にある鼓膜聴筋とアブミ骨筋に正常な音量調節機能を持たせ、骨導の感度を和らげます。
内耳前庭機能のバランスを整えて五感の機能の調和をはかり、自律神経を整えます。また、身体イメージを持たせ脳の命令に対して、正しく身体を使えるようにします。 自分の声を右耳で聴く朗読練習を取り入れ、自分の声を聴く事に慣れさせます。すると、自分の声を怖がったり、自分の声を聴かずに喋る事が無くなり、楽に自然な発声が出来るようになります。
聴覚機能とは
音を聴く言語習得、コミュニケーション等に関わる
身体のバランスを取る運動能力、姿勢、呼吸、リズム感に関わる
脳へエネルギーを充電するやる気、集中力、記憶力に関わる
リスニングチェック
聴覚機能を向上させるために!耳と聴き取り方をチェク!データーを元に個人カルテを作り指導します。 左右のバランス、視床下部の働き、右利き耳回路の状態を確認することができます。
耳の状態は人それぞれ異なります。トマティス・リスニングチェックは耳鼻科の聴覚検査とは全く異なり、5つのパラメーターで行われます。 リスニングチェックは以下の5つのパラメーターで行われます。
- 気導:空気を介して伝わる音の聴き方。コミュニケーション能力、社会適応性、潜在能力などをみる。
- 骨導:骨を介して伝わる音の聴き方。気質、からだのストレスや姿勢の状態などをみる。
- 方向知覚:空間的、時間的概念。聴き取りの正確度、音声情報の処理の仕方などをみる。
- 選別力:音色の聴き取り方、音声選別力、理解力、心的状態などをみる。
- 利き耳:音声情報の処理速度、発声コントロール、理解力、マイナス・プラスの志向性などをみる。
リスニングチェックの結果は『聴覚曲線』で表わされ、カウンセラーが聴覚、心理、音声学上の解釈を行ったうえで聴覚トレーニングプログラムの作成へと移ります。